マイホームを安く持つための知識

マイホームは人生で一番高額な買い物で、ほとんどの方は20年とか30年といったように長期間のローンを組んで住宅を購入しています。マイホームは多くの方にとって憧れですが、少しでもお得に手に入れるためには住宅価格の一般的な相場や建築・不動産業界についての基礎的な知識を身につけておくことが大切です。
比較的低コストでお得に新築のマイホームを手に入れる方法のひとつは、ローコスト住宅を選択することです。ローコスト住宅は低価格で販売される注文住宅で、土地を選んでから建物をオーダーメイドで設計して建築・施工を依頼します。一般的な注文住宅の相場(坪単価)は70~90万円ですが、ローコスト住宅の場合は40~50万円に設定されています。坪単価を比較するとローコスト住宅の建築費用は3~4割ほど抑えることができ、数百万円~2千万円も安い費用で住宅が購入できることがわかります。
ローコストハウスメーカーは品質を下げずに少しでも安い価格で住宅を販売するために、いろいろな方法で無駄なコストをカットする工夫を行っています。例えば、あらかじめ建物の構造や間取りを規格化しておき、ユーザーは用意されているいくつかの間取りのパターンの中から選ぶといった方法があります。他にも建築用の資材を日本全国で一括購入して安く仕入れたり、工場で下処理をしてから現場で組み立てたりするといった方法もあります。ローコスト住宅のハウスメーカー選びをする際は、各会社が独自に実施しているコスト削減の方法や生産体制などを調べておくことが必須です。
ハウスメーカーを選ぶ場合は会社の公式サイトやカタログを参照したり、モデルルーム見学に行って実際に住宅と営業マンの対応を見たりする方法があります。これらの方法に加えて、インターネット上の口コミや評判も参考にすることができるでしょう。インターネット上のブログや口コミサイトにアクセスすれば、実際にローコスト住宅を購入して住んでいる人の声を“聞く”ことができます。利用したハウスメーカーの良かった点や対応方法で不満に感じたことなども書き込まれているので、ハウスメーカー選びに役立ちます。住宅を安く購入するために実行した工夫や節約術などを紹介してくれている個人のブログもあるので、このような知識を身につけておくことも大切です。
また工務店の一覧などを確認し、工務店でもローコストで対応可能か確認すると良いでしょう。ローコスト住宅はハウスメーカーごとにメリットとデメリットがあり、個人的な好みやライフスタイルによって会社との相性の良し悪しがはっきり分かれています。住宅を買ってから後悔することのないようにするために、各ハウスメーカーが発信している情報に加えて個人のブログや口コミサイトなどの書き込みなどを総合的に判断するようにしましょう。