ローコスト住宅は生活導線をしっかり決めること

間取り

ローコスト住宅はハイグレードな注文住宅と比較すると構造や間取りの自由度が低いといわれていますが、それでもハウスメーカーが設計を行う際にユーザーの希望を最大限取り入れてくれます。間取りをある程度自由に選べるので、収納スペース・部屋の数と大きさ・デザインなどが指定できます。

ローコスト住宅や注文住宅で入居後に後悔する原因で多いのは、間取りの設計に失敗して使いにくくなってしまうことです。外壁・屋根・内装材・設備などであれば建築後に一定の年数が経過したら交換する必要があり、もしも気に入らなければ後からやり直すことも可能です。これに対して建物を支える壁や柱は位置を変更することができないので、完成後に間取りに失敗したことに気づいたとしてもやり直しができません。そのため、ローコスト住宅で間取りを設計する際は生活導線・収納スペース・家具の配置パターンなどを考慮してしっかり決めることが大切です。

ローコスト住宅の間取りの設計で失敗するケースで特に多いのは、部屋から部屋の移動(生活導線)・ドアの配置と向き(内開きor外開き)・各部屋とバスやトイレの間に段差がある・廊下や出入り口が狭い、などです。間取りの図面を見る限りでは特に問題がないように思えたとしても、実際に住んで毎日生活をしてみると不便に感じることがあります。間取り図を見るだけでは部屋間の段差があったとしても気づきにくいですが、実際に住んでみると掃除をしたり、荷物を持って部屋間を移動したりする際に段差が邪魔に感じることがあるでしょう。ドアの配置や開く向きについても、両手に荷物を持った人が通ることを想定して決める必要があります。

最近は必要最小限の物しか所有せずに少ない費用でスマートな生活をする“ミニマルライフ”が注目を集めていて、ローコスト住宅を購入する際にシンプルで無駄のない設計の間取りを選択する方も増えています。ローコスト住宅は無駄な費用をカットして費用を抑えているという点でミニマルライフに合っていますが、それでもある程度の収納や家具を配置するためのスペースを確保する必要があります。家具の置き場所を考えずに部屋を設計してしまうと、実際に住んでみると狭すぎて非常に不便に感じることになります。ローコスト住宅を購入する際は実際に生活することを想定した上できちんと生活導線を決めることが大切で、現実的な面を考慮しつつ理想的なマイホームを設計するようにしましょう。

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