マイホームを持つための頭金相場
マイホームを持つためにはローコスト住宅でも高額な費用が必要になるので、長期の住宅ローンを組んで土地と建物を購入する必要があります。住宅ローン減税を活用すると節税ができることから、長期的に見れば賃貸物件を購入するよりもお得になるかもしれません。それでも何千万円という多額の購入費用を最初に負担しなければならないので、慎重に資金計画を立てることが求められます。
住宅ローンの申し込みをした際に、金融機関の審査や毎月の返済額に大きな影響を及ぼすのが最初に負担する頭金です。一般的に住宅の購入に必要な費用の全額をローンで借り入れをすることはできず、一定の割合の金額は自己資金で賄う必要があります。頭金を多めに設定すれば低利の銀行ローンの審査が通過しやすくなったり、毎月の返済額の負担を軽くすることができるというメリットがあります。ただし多額の頭金を用意することは容易ではなく、仮に安定した職場で勤務していて年収額が多い方でも、頭金が用意できずにマイホームの購入を断念せざるを得ないケースもあるようです。マイホームの購入を計画する場合は年収額や住宅価格に加えて、最初に用意すべき頭金相場を知っておくことが大切です。
住宅ローンを組む際に負担する頭金の金額はある程度自由に設定することができるので、人によって大きな違いがあります。不動産ポータルサイトのSUUMOでは2017年に実際にマイホームを購入した人に対して、実際に貯めた頭金の金額についてアンケート調査しました。
SUUMOが実施したアンケート調査の結果によると、戸建て住宅を購入した人が負担した頭金で一番多かったのが1,500万円以上で、全体の26%を占めており、2位が100~500万円未満(24.8%)で、3位が500~1,000万円(14.8%)という結果でした。頭金の金額は人によってかなり大きな幅がありますが、全体の約4割近い人が100~1000万円の間であることが分かり、このことから戸建て住宅を購入する際の頭金相場は500万円前後であると考えられます。
一般的な収入の方がマイホームを購入するために用意する必要がある頭金相場は、500万円前後であることが分かりましたが、民間の金融機関が実施したアンケート調査で判明した30代の人の貯金額の中央値は調査ごとに違いがあるものの400~550万円くらいの間に収まっています。家庭の預貯金額の調査結果と比較しても、一般的な住宅ローンの頭金相場は500万円くらいが平均的な金額であるといえるでしょう。